借金コラム

復活への道はある!借金地獄を効果的に抜け出す方法とは

消費者金融・カードローン・クレジットカードなど、現代人の懐事情をサポートするサービスは充実しています。しかしその反面、便利さに甘え過ぎて返済が苦しくなったという事例も少なくありません。借金地獄に陥ってしまった場合には、適切な対応で状況を打破していく事が大切です。今回は借金地獄を抜け出すための予備知識やノウハウなどを中心に紹介していきます。

借金を返せないとどうなる?

借金を返せないまま長期間が経過すると、以下のように様々な弊害を引き起こす危険性があります。危機感を持っておくためにもまずは考えられるリスクを把握しておきましょう。

取立てに追われる

金融業者は元本に上乗せされている金利で利益を得ているので、債務者からお金を回収出来なければ経営が成り立ちません。金融業者としては何としても貸したお金を返してもらわねばならないため、返済が滞っている債務者には直接連絡を取って返済の約束を取り付けるのが一般的です。借金地獄で返済出来なくなった債務者はこうした取立てのプレッシャーに毎日悩まされる事になります。債権者が1社ならまだしも、複数の業者から借り入れがある場合は圧迫感も大きくなるでしょう。

借金を返すための借金

期日に間に合わせるために他の金融業者からお金を借りて返済に充てるといった事例も散見されます。そうなれば債権者の数は増える一方で借金の額も膨れ上がってしまうのです。返済の遅延は信用情報にも記録されるため、一時的に審査の厳しい金融機関からは借り入れが難しくなります。それでもお金を借りようとする人は賃金業の許可を得ていない業者、いわゆる闇金に手を出してしまうのです。闇金は法外な利息が上乗せされる上に取立てが厳しいため、一度手を出せば瞬く間に借金地獄の深みにハマってしまうでしょう。

裁判へ発展

借金の返済が滞ると債権者は債務者宛てに督促状を送付します。この督促状にも従わず返済を滞納し続けると、債権者は法的手段でお金を回収するために裁判を起こすので留意しておきましょう。裁判は指定の期日に出廷する必要があり、もしも出廷を拒否した場合には無条件で債権者側の主張が認められる事になります。支払いが法的な効力を持って命じられるのはもちろんの事、場合によっては給与や財産の差し押さえにも発展するでしょう。自身の勤め先にも裁判の事実が知られてしまうので、失職して無収入となる可能性も0ではありません。

家族に影響が及ぶ事も

通常、借金の取立ては郵送物による督促が一般的です。しかし、違法な金融業者の中には債務者の自宅まで取立てに来る業者も存在します。近隣住民にこうした状況を目撃されると、いつどのような形で噂が広まってしまうか分かりません。家族の職場や子どもの学校などに噂が伝われば、自分の大切な人の生活にまで良くない影響を及ぼしてしまう可能性があるのです。

生活が崩壊する

取立てのプレッシャーから逃げるために夜逃げを試みる人も居ますが、住民票を移した事が業者にバレればまた取立てに追われる事になるでしょう。そうなれば運転免許証や保険証の発行、銀行口座の新規開設もままなりません。夜逃げは借金地獄の根本的な解決にはならないのです。厚生労働省が公開しているデータによれば、平成19年以降に起きた自殺の原因の第2位には経済的困窮・生活問題がランクインしています。借金地獄の果てには、自ら命を絶つ選択をする人も居るという事は覚えておきましょう。

なぜ借金地獄に陥ってしまうのか

借金地獄を脱出するためには、まずその原因を正確に把握する事が大切です。ここでは一般的な予備知識と借金地獄の原因となりやすいポイントを以下に解説します。

借金地獄に陥りやすい世代とは?

借金地獄に陥る人は40代の人が多いと言われているので留意しておくと良いでしょう。40代の人は順当に働き続けていれば勤め先で管理職などある程度のポジションに就いて収入が安定する傾向にあります。定年退職までも20年程の猶予が残されているので、返済能力についても信用度は十分と言えるでしょう。そのため金融機関の審査にも通りやすく、借り入れ件数が増えがちになるのです。

40代の既婚者は子どもが学校に通っている場合が多く、教育費がかさむ傾向にあるため多額のお金が必要になります。足りなくなった分は借金で賄っているという家庭も珍しくありません。また、自分の親の介護費や医療費を負担するために借金が必要になるというケースもあります。このように40代という世代は、ライフステージの観点から出費が多くなりがちです。

住宅ローンを組む場合、35年前後のローンで返済を行う人が多いです。30代でマイホームを購入した人であれば、40代は住宅ローン返済の真っ最中という事になります。ローンを組んだ当初と収入事情が変わっている事も多く、この時期から住宅ローンの返済が苦しくなるという人が増えてくると言われているのです。ローンで苦しくなれば生活資金の足しにするため、借金を余儀なくされるというのも納得でしょう。

日本では終身雇用制度が形骸化し、自分のキャリアを自由に形成する人が増加しています。企業としても働き方の多様化に対応した上で、柔軟な経営方針や人事を行う事が求められているのです。こうした背景から40代は転職やリストラ、給与カットなど収入事情が変動するイベントが多いと言われています。思わぬ収入減少によって借金が必要となってしまう人も少なくないのです。

借金地獄の原因は?

現金を直接扱わないクレジットカードは利用者が散財しているという意識が薄くなり、買い物や料金の支払いが無意識に増えてしまいがちになります。特に利用額が増えても月々の返済額があまり変動しないリボ払いを多用している人は、中々元本を減らす事が出来ず借金地獄に陥るケースが多いと言われているので注意しておきましょう。

「ギャンブルへの依存度が高い」というのも借金地獄に陥りやすい人の特徴です。ギャンブルは大きく勝った時の収入が魅力的なため、負けが込んでも中々止められない人も多いでしょう。趣味の範囲なら問題ないかもしれませんが、度を超えてギャンブルにお金をつぎ込む人は借金に手を出す事も珍しくありません。「次勝てば借金を返してもお釣りが来る」という発想が、どんどん借金地獄にハマってしまう原因となります。

「買い物が好きで浪費癖がある」も借金地獄の原因としてよく知られています。現代はネットショッピングも普及して一般的な買い物方法となりました。自宅や出先でも手軽に買い物を済ませる事が出来るようになったため、浪費癖が加速してしまうのです。買い物だけでなく、外食好きで後輩や友達によく奢ってしまうという人も要注意と言えます。

シンプルですが「元々収入が少ない」という点も借金地獄の理由として看過出来ません。収入が少なければ生活が苦しくなり、借金で日々の生活を凌ぐという考え方に至るのは想像に難くないでしょう。借り入れは非正規雇用やアルバイトの人でも可能なため、毎月ギリギリの収入ラインで生活している人は消費者金融を活用して何とかしているというケースも少なくありません。しかし毎月の収支がギリギリなのに借金を抱えてしまえば、返済が上乗せされる翌月の支出はもっと厳しいものになります。

借金地獄を脱出するための方法とは

借金地獄に陥ってしまった場合には、焦らずに適切な対策を講じる事が大切です。状況にもよりますが、正しいプロセスを辿れば借金地獄を抜け出す事は難しくありません。ここからは借金地獄を抜け出す方法を具体的に見ていきましょう。

自分の収支を見直す

借金地獄で生活が苦しいと感じたら、自分の収支を見直してみましょう。借金を効率的に返済するには毎月の返済額を多くして元本を減らしていく事が重要です。そのためには毎月の収入を少しでも多く、支出を少なくするという取り組みが必要になります。収入を増やすには副業を始めてみたり、アルバイトでシフトを増やしてもらったりするのが効果的でしょう。不用になったものを買取に出せば一時的に収入を増やす事も出来ます。支出に関しては通信費・交際費・食費などをチェックして、削れるところは積極的に削っていきましょう。ネットやスマホの料金、電気やガスといった固定費の契約を見直すと毎月の支出を抑えられます。

借金返済の乗り換え

複数の金融業者から借り入れている場合、それぞれの返済を一本化する「おまとめローン」を活用するというのも1つの手段です。おまとめローンでは複数の返済を毎月1回に統合する事でお金の管理がしやすくなります。ケースバイケースですが、月々の返済額をおまとめ前よりも抑える事も可能です。また、複数の借り入れを一本化する事で最終的な金利を抑えられるというのが大きなメリットとなっています。おまとめローンを利用するためには所定の審査が必要になりますが、多重債務による借金地獄を抜け出す方法として有効なアプローチです。

家族や友人に相談する

借金地獄はメンタル的な負担が大きく、自分1人では正常な判断が難しくなってしまうケースも少なくありません。恥を忍んで信頼出来る家族や友人に相談するという勇気も時には必要です。返済計画や収入事情を相談して、第三者の視点からアドバイスをもらいましょう。この時、嘘で取り繕ったりせず正直に状況を打ち明ける事が大切です。

専門家に相談する

借金問題の解決には法律的な知識を有するお金の専門家を頼るのがおすすめです。選択肢としては「弁護士・司法書士」「法テラス」「各自治体の法律相談窓口」「消費生活センター」などが挙げられます。弁護士や司法書士は初回無料相談を行っている事務所も多いです。各自治体の法律相談窓口も弁護士が対応しています。消費生活センターでは弁護士の紹介なども行っているので、直接法律事務所に相談するのはハードルが高いという人はクッションにしてみるのもおすすめです。法テラスは国が運営している法律相談機関で、弁護士費用の立て替えも行っているので駆け込み口となっています。

債務整理

債務整理を活用すれば金融業者からの督促が止まり、法的な根拠に基づいて借金の減額を実現する事が可能です。ただし信用情報に金融事故記録が残るため、一定期間ローンやクレジットカードの利用が出来ないなどデメリットもあるので注意しましょう。債務整理には大きく分けて「任意整理」「個人再生」「自己破産」の3種類があります。任意整理は裁判所を介さずに債務者と債権者の間で交渉を行い、将来利息のカットなどを目的とするものです。個人再生は裁判所に申し立てを行い、借金の大幅な減額(最大10分の1)を目指します。自己破産は一般的に知名度も高い債務整理で、借金を帳消しに出来ます。ただし家や車といった高額財産は基本的に没収となるのでリスクも大きくなっています。

おすすめの法律事務所

専門家に借金問題を相談する際には、その分野を専門とする事務所を選ぶ事が重要なポイントです。おすすめの法律事務所としては相談件数20万件を超える「はたの法務事務所」、ノウハウと解決実績が豊富な「東京ロータス法律事務所」、業界歴25年以上を誇るベテラン弁護士が運営する「ひばり法律事務所」などが挙げられます。また、メディアへの露出も多く24時間対応となっている「弁護士法人・響」「天音総合法律事務所」などもおすすめです。いずれも全国対応となっているので、詳しくは公式ホームページなどをチェックして相談先を決めてみてください。

法テラスのメリット・デメリット

法テラスは借金地獄を抜け出すための突破口として利用する人も多いですが、メリットとデメリットをしっかり把握しておく必要があります。

法テラスのメリット

法テラスでは弁護士費用を立て替えてもらえるので、手持ちのお金が無くてもスムーズに債務整理を行う事が出来ます。弁護士費用についても一般的な相場より安く抑えられているため、最終的な出費は少なく済みます。また、法テラスでは原則として無料相談を3回まで受ける事が可能です。複雑な借金事情や経済状況でも、入念に相談して適切な対策を講じられるでしょう。

法テラスのデメリット

法テラスも慈善活動ではないため、利用者から弁護士費用を回収する必要があります。そのため、利用には一定の収入条件が設けられている点には注意が必要です。また、法テラスではスムーズに対応するために利用者が弁護士を選ぶ事が出来ない仕組みになっています。ただし自分と相性の良くない弁護士に当たった場合には、相談して担当を変えてもらう事も可能です。また、法テラスで弁護士費用を立替えてもらうためには1~2週間程度の審査時間が必要になります。急ぎの場合にはこうした時間も考慮しておくようにしましょう。

体験談をチェック出来るブログ

実際に借金地獄を抜け出した人の体験談は何よりの励みになります。以下のブログではそうした体験談をチェック出来るので1度覗いてみると良いでしょう。

総額150万円の借金返済中。のブログ

20代の主婦がリボ払いや消費者金融で抱えた約100万円の借金完済を目指すブログです。家事による節約や貯金術など、身近な目線で綴られているので自分の生活にも役立てられるでしょう。
https://ameblo.jp/setuyakut87

ミニマリストあつしのブログ

筆者はリボ払いで100万円前後の借金を抱えた過去があり、その苦しさが綴られています。完済までのプロセスや完済後の明るい生活も見られるので、リボ払いに苦しむ人は参考にしてみてください。
https://a1991t.com/

働く主婦papicoの借金返済ブログ

270万円の借金を任意整理にかけた主婦が日々の工夫を記録しているブログです。周囲の人との関わり方や倹約術など、役立つ情報が掲載されています。
https://ameblo.jp/pa-pipupe-papico/

無一文から這い上がる!ラテの節約日記

4500万円の住宅ローンと2600万円の投資用ローンを抱えつつ、年間180万円の貯金にチャレンジしているブログです。紹介されているお金を貯める技術は借金返済にも有効活用出来ます。
https://ameblo.jp/nagasawalatte/

多重債務の夫と見つめ合う私

夫から約500万円の借金をカミングアウトされてからの日々が綴られています。借金返済に取り組む姿勢や心構えなど、メンタル面で大きな勇気がもらえるブログと言えるでしょう。
http://sugisarisihibi.blog.jp/

借金地獄は1人で悩まない事!周囲や専門家の力を借りて早急に抜け出そう

借金地獄に陥るとメンタルに大きな負担がかかり、どうすれば良いのか分からなくなってしまう人も多いです。苦しい局面こそ1人で悩まずに、誰か相談出来る人を探してみましょう。一般的には弁護士などの専門家に相談するのが効果的と言われているので、まずは無料相談などを活用してどんな選択肢があるのかを提示してもらうのがおすすめです。手元のお金がない場合は、分割払い対応の事務所や法テラスを活用しましょう。