借金コラム

親の借金問題はどうすればいい?債務整理方法は?

毒親、毒母の問題は非常にデリケートだと思います。

特に、毒親育ちの方で、借金問題を抱えている人は多いと言われています。

親が子の扶養をすることは義務ですが、果たして子は親の扶養をする義務があるのでしょうか。

結論から言うと、生活保護についても扶養義務はありますし、借金の返済義務もあります。

ただ、相談をして心が楽になるなら良いですが、毒親と縁を切りたくても、借金の問題やお金の問題は大きくのしかかってきます。

そこで、毒母・毒親の借金問題の対処法や、相談できる窓口などをご紹介したいと思います。

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子は毒親を扶養する義務があるの?

結論から言うと、子どもは毒親がいる場合、親が借金トラブル、生活保護になってしまうことも結構あるみたいです。

その場合、子どもが親を扶養しなければならないケースがあります。

でも、扶養する義務はありますが、絶対ではありません。

仮に福祉事務所から、生活保護についてお伺いを立てられても、これは、「扶養義務者が社会的地位にふさわしい生活が成り立つ。さらに余裕がある範囲で援助する義務」であり「扶養義務者に余裕があれば援助する義務」とされているものです。

自分の親や兄弟姉妹に対する扶養義務は、「自分の生活を犠牲にしてでもすべての面倒を見る義務」ではないとされています。

つまり、余裕がない場合は除くということです。

一方、自分の配偶者および子に対する扶養義務は、「自分と同程度の水準の生活をできるようにする義務」であるとされています。

毒親の借金問題を解決するには?

生きていくための最後の望みとして、無い体力を振り絞り色んな方面に相談に行っていたり、毒親から離れたいという方もいると思います。

その場合、その中でも、各市町村には社会的困窮者を支援してくれる社会福祉法人が存在しています。

世帯分離を試みて生活保護を申請する

まずは、生活に逼迫しているほどの借金であれば、世帯分離を試みて、生活保護を申請することがおすすめです。

ただ、家族であるあなたが同世帯だと言う場合には、毒親が生活保護を受けることはできません。

ですので、生活保護が適用されるようにするためには、本当に家を出て行くようにして、世帯分離をすることが大切です。

今一緒に住んでいるという場合も、また名義は同じ家族で住んでいて、あなたが家を出ている状態だったとしても、保証人不要の保護でも借りられる部屋を探してでも、世帯を毒親と分離することが大切です。

なお、生活保護の相談・申請窓口は、現在お住まいの地域を所管する福祉事務所の生活保護担当です。

>>生活保護制度と申請についてはこちら

扶養してもらいたいと頼まれた場合には断る

では、自分の親や兄弟姉妹から「扶養してほしい(援助してほしい)」と言われたとき、どうすればいいのでしょうか。

基本的には扶養される毒親と扶養する子で話し合いをすることが大切です。

でも、話し合いが通じないような相手の場合には、民法上には、毒親の借金がどれだけあった場合にも、扶養は必須ではありません。

「経済的に援助しろ!」「扶養しろ!」と言われても、自分に経済的余裕がない場合は扶養義務がありませんので無視で問題ありません。

生活保護を受けるにしても借金返済は不正受給なので債務整理をする

毒親の借金問題については、債務整理をして、多く支払いすぎている金額を返さなくてもいいようにすることが大切です。

意外と、これで借金がなくなってしまうケースもあります。

基本的には、借金があっても、毒親であっても、「生活保護の受給条件」に当てはまっていれば、生活保護を受けることはできます。

生活保護とは、困窮の程度に応じて必要な保護を行い、健康で文化的な最低限度の生活を保障し、その自立を助長する制度のことです。

  • 資産の活用…預貯金、生活に利用されていない土地・家屋等があれば売却等し生活費に充てること
  • 能力の活用…働くことが可能な場合、その能力に応じて働くこと
  • あらゆるものの活用…年金や手当など他の制度で給付を受けることができる場合は、まずそれらを活用すること

生活保護を受給するには、「資産」「能力」「あらゆるもの」3つを活用していることが前提条件です。

費用 扶助の種類
日常生活に必要な費用(食費・被服費・光熱費等) 生活扶助
アパート等の家賃 住宅扶助
義務教育を受けるために必要な学用品費 教育扶助
医療サービスの費用 医療扶助
介護サービスの費用 介護扶助
出産費用 出産扶助
就労に必要な技能の修得等にかかる費用 生業扶助
葬祭費用 葬祭扶助

ただし、生活保護で受給できるのはあくまでも必要なお金です。

毒親に借金がある場合は…返済が必要かどうか確かめること!

生活保護を検討している毒親の中には、「生活保護費で借金を返済しよう」と考える方も多いのではないでしょうか。

しかし、生活保護費で借金を返済することは禁止されています。

生活保護費を借金返済に使うと不正受給扱いとなり、生活保護費で借金を返済することは不正受給に該当します。

生活保護費で借金を返済していることが分かれば、生活保護が打ち切られる可能性があります。

福祉事務所は受給者と取引のある金融機関を調べたり、訪問調査を行なったりできます。

借金も必ずバレてしまいますので、任意整理や、債務整理をして返済額を減らしておくことがおすすめです。

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毒親に借金があれば返済して生活保護が妥当

毒親に借金がある場合は自己破産して生活保護がベストな選択です。

毒親と離れたい、あるいは扶養の義務があると言われて困っている、毒親が生活保護を検討しているものの借金があるという方は、まず債務整理(借金の整理)を行いましょう。

生活保護を受給しても借金の返済義務は残ります。

さらに、借金があると生活保護の受給を停止されるリスクもあります。

毒親と縁を切り、扶養の必要がなくなる手段として、この方法がベストです。新たなスタートをきるのであれば「債務整理(借金の整理)→生活保護の受給」が正しい手順です。

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まとめ

今回は、毒親の借金問題、扶養義務はあるのか、そして生活保護についてご紹介しました。

毒親の悩みや、家庭の悩み、色々あると思いますが、誰にも頼らないで解決することや、生活保護なんかを使わない、脱却することだけが「自立」ではありません。

逆に言うと、今必要なのは、周囲やさまざまな制度を利用しながらでも、日々の暮らしを安定させることです。

毒親について悩まされているという方、その借金が無くなれば、精神的な負担が一気に無くなります。

生活に必要なお金や気力や体力。安心して過ごせる人生。

それを目指すことが大切です。

扶養義務はありませんし、また生活保護は条件次第でおりますので、新たな気持ちで人生をやり直せますよ。ぜひ参考にしてみてください。

毒親の無料相談について

毒親について相談をしたいのであれば、いくつかの相談窓口があります。

ここで紹介するのは無料の相談窓口ですが、時間が決まっていますので、気をつけてくださいね。

うららか相談室

【URARAKA(ウララカ)】は、臨床心理士や社会福祉士などの専門家に気軽にオンライン相談・カウンセリングが受けられるサービスです。

1. 自分の好きな場所・タイミングでカウンセリングが受けられる

メッセージ形式、ビデオ・電話形式、対面形式でのカウンセリングが可能。話しやすいスタイルを選んでカウンセリングをお受けいただけます。2. わかりやすい料金設定で気軽に専門家に相談できる

2.メッセージ、ビデオ/電話相談は一律料金。また、メッセージ形式にはお試しプランをご用意。

自分に合う専門家がわからない、いきなり本格的なカウンセリングには抵抗がある方にも、お試ししてから本格的なカウンセリングに移行していただけます。

3. 自分にあったカウンセラーを見つけられる

臨床心理士、社会福祉士、精神保健福祉士などの専門的な知識を持ったカウンセラーの中から、自分に合った専門家を選べます。

プロのカウンセリングを受けたい人におすすめです。

心の健康相談統一ダイヤル

(0570-064-556)

電話をかけた所在地から最寄りの相談機関に接続されます。最寄りの機関の運用時間などについて詳しくはこちらの厚生労働省のページをご覧ください。

厚生労働省のページ

いのち支える自殺総合対策推進センター

こちらは、いのちを支える、自殺総合対策推進センターとなります。

日本における自殺者は年間約3万人と言われるほど深刻であり自殺についての相談だけではなく、毒親に関する自殺に至りかねない様々な悩みに対応しています。

住民票がある場所(居住地)なら無償で利用できます。(電話で相談するなら通話料金はかかります。)

いのち支える相談窓口一覧

法テラス

法律トラブルを抱えた人が気軽に相談できる公的サービス。

介護問題についても、複雑な家庭の問題についても、適切な窓口を紹介してくれたり法律的なアドバイスをしてくれたりします。また、24時間メールも受け付けています

一定の条件さえ満たせば無料で法律相談ができたり、場合によっては費用を立て替えてもらえることもあるので、毒親とのことで金銭トラブルなどを抱えている方にもおすすめです。

法テラスのページ

他には…

  • 役所の相談窓口などがあります。